prime52729masaのブログ

建築や街の身近な話題を取り上げたいと思っています。

熱環境のリフォームについて

まだまだ寒い日が続いていますが、今回は数年前に行ったリフォームのことを書いてみたいとおもいます。今回のリフォームは断熱化がメインではなかったのですが、主に浴室が寒いのと和室がとても寒くて夜には寝付けないくらいだったので、健康を考えて何とかしようと思いリフォームをしたのですが、やはりやっただけの効果はありました。リフォーム前は畳の下地がいわゆる荒板で、隙間だらけで風が常時入る様な状態だったのですが、リフォームでは「次世代省エネ基準」通りに80㎜のグラスウールを入れて、周囲の隙間にウレタンフォームを充填して、いわば防火区画ならぬ断熱区画を形成しました。

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その結果はというと、リフォーム前と後との温度比較はデータとして取ってはいないのですが、感覚的には3~4度程度は改善された感じがしています。リフォーム前は寒さと隙間風のせいか、寝付けない夜が多くありましたが、今はもう寒い夜もぐっすりと眠れて有り難い思いをしています。現在和室は全然暖房はしていないのですが、隣の暖房している居間から移動しても寒いのは確かに寒いのですが、以前のように凍える感じは全くありません。何より床の畳の感触がそれほど冷たさを感じなくなったのが大きな違いです。他にはサッシュのガラスを日本板硝子スペーシアという「真空ガラス」に取替えました。本来であればサッシュ本体も取替えるべきだと思うのですが、コストを考えてやめています。さらに付け加えると外壁についても断熱材の改修は行っていません。これも主にコストの関係です。リフォームする場合すべての部位を断熱・省エネ化が理想ではあっても、コストや工期等の関係からあきらめざるを得ない場合がよくあるのですが、それでも一番効果が上がる部位についてのみであっても部分リフォームと言う手もある、それでも熱環境は改善されることを実感できた次第です。

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付け加えるとすれば断熱は必須ではあってもそれだけでは温まる訳ではないので、熱をどういう形で供給するかが大事かと思います。うちの場合は天気の晴れた日には居間と和室についてはポァポカして暖房は不用ですが、朝食時や夜間にはヒートポンプ暖房器具は付け放しにしています。それなりに電気代はかかりますが、実情は厳冬期でも7,8千円程度で済んでいます。居間についてはガス式の床暖房を敷設していますが、現状では不用でリフォーム以来付けたことは一度もありません。

以上リフォームをされる方にご参考になれば幸いです。

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